アイドラーもステッププーリー同様、いろいろな種類があります。 いずれもオリジナルなら何の問題もありませんが、
オリジナルではない代替品は様々な問題が生じます。
同じく問題となるのはアイドラー用取り付けシャフトで、下部にはめこまれたテフロン製のワッシャーの代わりに
ベークライト製ワッシャーなどをかましてある場合がときどきみられます。 これもよくありません。 
オリジナルアイドラーの中心部には合金がはめこまれ、テフロンワッシャーとの相性によりその性能を発揮させるものです。このような所作は動作等又音質の面で好ましいとは言えません。 又注意すべきは、きわめて初期型のTD124においてはシャフトがやや太く後期のアイドラー穴ではきつい場合があります。 
アイドラーの変形は年月よりも使用された条件が重要です。 
又、不動品のトーレンスにおいては保管場所等により変形の度合いは異なります。
もちろんあまり変形したものは使用しないほうが賢明でしょう。 トーレンスTD124に関しては、アイドラーの圧着面の
削り出しは不用です。 削り出さなければならないようなアイドラーは、そもそも使用すべきではないからです。
アイドラーの面出しは、かならず本体に取りつけ廻しながら行うのが良いと思います。 
廻しながらアイドラーをステッププーリーに当てプラッターの当る場所に細目布ペーパーをあててゆがみをとります。 
しかしこのようなことを行わなくても新品のアイドラーに取替えたほうがよい結果が得られます。 
通常はベンジンを布にふくませ、こすって皮膜をとるだけで大丈夫です。



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