センタースピンドルはスピンドル自体は初期、中期、後期そしてMk.2においては共通です。 
Mk.2においてはアルミプラッターを使用するためにスピンドル上部にメタルのスペーサーをかませ高さ調節をしています。
スピンドル軸受け部はきわめて初期型のMk.1においては、その内部にプラスチックを使用したものがあります。
中期、後期、Mk.2においては合金製となっています。 外部は鉄製で作られ、そして内部中ほどにオイルだまりがあります。
この合金製のスピンドルボックスにおいては、ほとんど狂いが生じません。 回転に不具合が生じる場合は錆や汚れによるもので、これをクリーニング研磨をせずに、粗悪なオイルを注入すると回転に重大な支障をきたします。  
初期型にみられるプラスチック製軸受けのものは、最良の保存状態のものでもなんらかの研磨が必要となります。 
狂いが激しい場合は回転せずに内部壁に融着してしまっているものも見うけられます。 これを正常な状態にもどすには
プラスチックを研磨しなければなりません。 これには熟練の技術と細心の注意が必要とされます。  研磨したのちも長期のエージングと度々の調整が必要です。  スピンドルの下部にはベアリングがありますが、最初期型のプラスチックを使用したものはベアリングボールは自在であり、それ以後のモデルはボールが固定座金が嵌められ軸内部に保持されています。  スピンドル軸受け底部はプラスチックベアリング用スペーサー、ベークライト製パッキン、メタル製カバーキャップの順で組みこんであります。 メタルカバーは3本のビスで固定されています。  中期、後期、そしてMk.2等においてはプラッターの重量で中央に自然にオイルが集りベアリングにオイルがからんで回転がなめらかとなるよう、自然に窪みが出来ています。
最初期型はプラスチックスペーサーのみ沈み、メタルカバーは窪みません。 そのかわりにベアリングが固定されず、自在になっていのです。



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センタースピンドルについて