TD135Mk.2 セミオートマチック フル・レストア済 極上品 
+竹内製作専用キャビネット
価格 290,000円 (消費税別 送料別)
TD135Mk.2 セミオートマチック 
フル・レストア済  極上品

+ 竹内製作専用キャビネット

5年間保証書  専用オイル付
Pickering V15/AC2 カートリッヂ(写真)  5,000円
Shure M44-7 カートリッヂ(カモメ)取り付け 12,000円
Shure M55 カートリッヂ(カモメ)取付け 12,000円

TD135 Mk.2は外装のペイント色とレバー、モータ、ステッププーリ、アイドラをTD124Mk.2と同じ部品を使用しています。鉄板シャシ、トランスポート部に硬い素材を使用しているのが特長で、アームがレコードの内周でストップする際の動作音は軽く、アナログカメラのシャッター音を思わせる軽快な音がします。搭載されたTP14型アームの優れているところは、リード線が直接シャシ内部に入る構造に変更された結果、リード線の経年硬化による回転障害が解消し、動作が大変スムーズになったことです。アーム自体の感度も著しく向上しています。 これはカートリッヂの軽針圧化に対応したと考えられますが、シュアのM44から繊細な、俗に言われるバタ臭い音を一切出さないのには驚かされます。アームリフタ動作も大変スムーズ。 全体として洗練された動作がTD135Mk.2モデルの良さです。もう一つこのアームで見逃せない長所はシェルの上下角を簡単に調整できることです。つまり、70年代以降のカッティングマシーンのVTA(Vertical Tracking Angle)である20°以上の角度変化にもネジ一本緩めるだけで可能になります。これにより、50年代のモノーラルレコードはもちろん、70年代以降から最新のレコードまで適正角度にして針先をレコードの溝に入れることが可能になります。この違いは想像以上に大きく、70年代以降のレコードはカメラのピントと同じくぼやけることなくきりりとしたダイナミクスと締まりのある低域、そして伸びやかな広いレインジの高音域が滲むことなく再生してくれます。このシェルを使いこなせれば、なんとなく感じていた70年代以降のレコードのぼやけも解消されます。

音の色彩感の多様さの表出は、小回りのきくスポーツカーの爽快さを思わせ、押し出しより切れ味の鮮やかさがあり、パンチ力も併せ持っています。 TD124のようなヘビー級ではなくライト級ですが、充分に力のこもった音です。 先鋭さが時にはリニアティHi-Fi的な響きを聴かせますが、決無機質な響きではなく音楽に対しての追従性に優れた特性を持っています。 TD124のような求心的な力をレコードから取り出すのではなく、あくまで追従しようとするのが本機の特長です。 

今回のレストアで重要な要素はトーンアームを徹底的に研究・調整したことにあります。 もともとTP14はその追従性と感度の良さにおいて、トップクラスにありました。しかし、半世紀近く経ち、感度の良さと本体の振動を澄み切ったものにするには徹底的なクリーニングとベアリングの調整、それに独特のタンク型をした軸受け部(内側も含め)の磨きが要求されます。 複雑な構造の軸受け部のすべての部品を取り外してクリーニング・磨きをかけ、再組上げして調整すると、見違えるように澄んだ響きと音色が約束されます。今回はウエイトのデカップリング・ゴム部がオリジナルのままでも写真のとおりウェイト軸が水平に保たれており、ほぐれた響きと深みのある音色で、オリジナルそのものの音質で楽しんでいただけます。さらに万が一、この部分が垂れてもデカップリング・ゴム部の修理も可能です。レストア技術の向上によりTP14トーンアームの性能は著しく向上し、TD135Mk.2がハイファイ再生と音楽の旨み再生を併せ持つプレイヤ本来の姿をよみがえらせることができました。逆に言うと、TD135Mk.2というプレイヤはトーンアームを適切にレストアしない限り、本来の力は発揮できないというのも痛いほどわかっていただけるはずです。レストアの良し悪しで結果の是非が如実にでるレコードプレイヤーはそう多くはなく、名機と言ってもよい機種と確信します。錆のないすこぶる良い保存状態ものをフルレストアしてあります。
今回はレストア担当竹内が製作した専用キャビネットに取り付けてあります。選びに選んだ木材を加工して、側部の裏面に薄く防振材をサンドイッチし、マッシュルームゴム取付穴にフェルトを巻くなど多くのアイデアを込めて製作し、試聴テストを重ねて完成した優れたキャビネットです。

販売中 販売済   
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電話番号
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0479-25-1140
greythorens@kind.ocn.ne.jp


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